── 初めて教師役を演じられて、どうですか?
学園ドラマの教師役が初めてなので、学校という舞台に、すごく懐かしさを感じました。それに、子供たちからもいろんなパワーをもらうこともできましたね。そういうフレッシュな気持ちに加えて、ドラマの中では、すごくかわいい生徒たちから、無視されてボールを投げつけられたりいじめられたりと、切ない気持ちや苦しさも味わって(笑)、いろんな感情が混ざりあった気持ちです。大変ですけど、すごく楽しんで演じさせてもらっています。
── 生徒たちと会って、まず最初に感じたことは何ですか?
まずは、先生って呼んでほしくて(笑)、『これから先生って呼んでください』と言ったら、みんなが『先生!』って答えてくれたのがうれしかったですね。でも、ドラマのストーリーがストーリーなので、何から話していこうか、迷いました。今の子たちが心の中ではどんなことを考えてるのかを聞きたかったんですけど、なかなか話してもらえなくて。『なんで教えてくれないの?』って聞いたら、『先生と仲良くしないでください』とプロデューサーから言われてますと答えられて。『あ、そうか、守ってるんだ』と思いましたね。ドラマも、尚子が生徒たちに心を開いてもらおうとがんばって、心を閉ざしていた生徒たちが徐々に心を許していって…というストーリーなので、それと同じように、生徒たちがだんだんと心を開いてくれたらうれしいなと思っています。
── 実際に生徒たちと演じてみて、何か気づかれたことや感じたことはありますか?
生徒たちが、すごく素直に感情を表したり、ストレートに向かってくることがあって、ドキッとします。責められたりすると、本当に傷つきますね。まだ生徒たちとあまり仲良くなっていないから、何を思っているのかが分からなくて、そういう子たちから、『死ね!』とか言われたりすると、そのときの目が本当に怖くて、心に突き刺さります。特に、樹村珠里亜っていう強敵がいて(笑)。返ってくる言葉が他の子たちよりもずっと大人っぽいというか、心の傷がすごく深いと思わせる言葉遣いなんです。どうしたら救ってあげられるんだろう?と難しさを感じています。
── いろいろな怪我をしていくというか、傷つくシーンがたくさんありますが、苦労したエピソードはありますか?
毎回事件があって怪我ばかりしているんですけど、松葉杖をつくシーンでは、怪我してないのに松葉杖を使うのは大変でした。撮影では、バスケットボールにドッジボール、木登りに松葉杖(笑)。毎日のようにそういう繰り返しで、さすがに演技どころではなく、本当に上腕筋が痛くなってきて。この前、松葉杖をつきながら黒板に向かっていたら、なんだかヨガのポーズみたいになって(笑)。体力的にはけっこう自信あるほうなんですけど、尚子役は大変だなって思いました。
── 日向さんには精神的にやり込められしまうシーンがありますね。日向さんについて聞かせてください。
椎名さんとは初めて共演させていただきました。ご本人とあまりお話をさせていただいていなかったので、日向さんと対立するシーンでは本当にむかつきました(笑)。椎名さんは素敵な方だと思いますし、私は舞台も見ていて、好きな俳優さんなんです。でも、あの目でにらまれたときは『この野郎』と思いました。でも、演技の切り替えや迫力、間の取り方など、すごく尊敬しています。尚子が話したり怒ったりしている最中に、余裕で水を飲んだり、ちょっとニヤリと笑ったりとか。そのバランスが絶妙ですね。 |